[森林再生分科会]
森と水の美しい国日本を再生する「森林の資源の活用」


座長 加藤 徹 加藤建設社長(愛知)日本青年会議所建設部会長
   電話:0567-95-2181 Email:JDV01144@nifty.com

 現在、都会を中心に失われつつあるものの、日本の国土の約70%は森に覆われています。小さな島国の中に、1億2千万人もの人間がいながら、森を大きく減少させることなく、高い文化、技術、生活レベルを発展させてきました。
 日本には、はるか縄文時代より、自然の中に神の声を聞き、山や川など生きとし生けるもの全てに神が宿るという「八百万の神」への信仰があり、自然の中の一部として生きているという精神が、その遺伝子の中に脈々と息づいてきました。特に、稲作や漁業にたずさわってきた人々は、自然にはどんなに手をつくしても人の手の及ばない力があるということを、身をもって知っていました。
 自然は、洪水や旱魃、冷害など豊かな収穫を妨げる要素に満ちています。その反面、豊かな森は木の実を育て、樹木の葉は土になり、水は土を通って浄化され、人が安心して使える命の水となります。命の水は川となり、流域に住む人々が水田に利用してきました。海に注げばプランクトンが増え、それが魚介類を育て、豊饒の海を創ってきました。そして、水は海から蒸発し、雨となって循環してゆきます。このような歴史の中から、自然の驚異に対する人間の小ささと命の水を生み出す森の尊さを知り、流域を軸とした水の循環系にあわせた生活を営んできました。その森と水の心が、日本人の心に連綿と流れていたからこそ森を大きく破壊することなく、発展してきたのだと考えます。
 しかしながら、明治維新以降西欧化の流れを進んできた間、自らの文明を否定し、少しずつ森と水の心を失ってきているように感じられます。その結果、今ではいのちの源である多くの森は、手入れされる事無く放置され荒れ果ててきてしまっています。
 今、人々の生活する基盤、インフラ整備を担う私たち建設産業界がなすべきことの重要な役割の一つは、失われつつある森を中心とした美しい自然を復元し、全ての命を育んでいる美しい水が日本中のどこにでも溢れている社会を創ることだと考えます。 そんな気持ちを持った全国地方の皆様と共に、建設産業としていのちの源である森を再生させることのできる仕組みを共に考えてまいりたいと思います。

<対象とする参加者>
仕事を通じて、美しい森再生に取り組みたいと考えている企業の方

<おもな議題>
1. 森林資源の有効活用・・・木質バイオマスエネルギー
2. 地産地消の「心と体に優しい」木の家づくり
3. 「豊かに暮らすための」フィールドとしての森の活用  体験学習施設やテーマパークなど