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建設トップランナー(旧)代表幹事のご挨拶
「持続可能な社会基盤と地方活性化のために」
米田雅子 慶應義塾大学 教授
財政危機で公共事業費が削減される中、地域の社会基盤の構築と維持が難しくなっています。昨今、地方を軽視する風潮もあり、少子高齢化が進めば多くの集落が消滅し、農地や森林の放棄による国土の荒廃が懸念されています。しかし、地方の健全な社会基盤なくして日本の発展はありません。地震や台風などの災害が多い我が国では、風土に根ざした優良な建設会社が各地域に残り、災害に強い社会基盤の構築・維持を行うことはもちろん、緊急時の出動体制も欠かせません。
地方の社会基盤を健全に確保していくために、建設業の力を活かして新しい地域産業をおこすことを目標に建設トップランナーフォーラムを結成します。建設会社が多角化することで生き残り、地域を活性化しながら同時に社会基盤を担うことが、持続可能な社会基盤づくりにつながります。
企業型農業、森林バイオマス、自然エネルギー、環境共生、高齢者支援、コミュニティビジネス、観光、地域ブランドづくり、林業再生、育てる漁業、ローカルPFIなどに、実際に取り組んでいる建設会社のトップランナーの方々と、トップランナーをめざす方々、それにトップランナーを支援する方々が集まることにより、新しい発見と出会い、そして多様なつながりが構築されることを期待します。
なお、「トップランナー」は、厳しさのなかで前向きに新事業へ挑戦している方という意味で使っています。昨今の急速な公共事業削減で、地域建設会社の経営は悪化の一方です。ここでは地域格差是正に立ち上がる多くの建設会社の真剣な取組みを中心に活発な議論を行い、その中から解決すべき問題を明らかにしたいと考えています。
地域格差の是正が大きなテーマになっています。このフォーラムは実際に動いている現場と深く結びついたもので、ここから、様々な地域振興に関わる具体的な課題や政策提言が見出せます。従来型の建設業を脱却し、新しい建設業をつくろうと立ち上がる人達への道を広げることが地方復活につながるはずです。
地域のために、日本のために、地域建設業のみなさまの奮起を期待します
→ 米田雅子のホームページ(建築技術支援協会内)
「未来に世代に残すべき社会の実現へ」
加藤 徹 日本青年会議所 建設部会部会長
これまで、私たちが従事する建設業は社会のインフラ整備を行ってまいりました。日本では、狭い国土という特殊性から治山治水は人々が安心して生活するうえでなくてはならないものであり、また戦後の経済復興に関しては鉄道整備、道路整備は欠かせないものでした。先人たちは私たちのためにその社会インフラを残してくれました。そのおかげで現在、不況といわれながらも実は私たちはとても豊かに暮らしております。その物質的豊かさの中で暮らしている私たちは、今度は自分たちががんばって、未来の世代に安心して快適に暮らせる社会を残さなくてはなりません。
では私たちはどんな社会を残していかなくてはならないのでしょうか。
「残していかなくてはならない社会」にはたくさんの視点があると思いますが、例えばその一つに、物質的豊かさの代償として失いつつある、自然と共生する国土の復活があります。私たちの世代が小さいころには、近所の田んぼでザリガニを採ったり川で遊んだり、また様々ないのちの多様性が実感できる自然との共生の暮らしがありました。現在ではそんな自然との接点や美しい風景を、便利さと引き換えにどんどん失ってきてしまっています。建設業がその根源のように言われておりますが、決してそうは思いません。逆に現在の便利な生活と懐かしく美しい自然との共生を提案し実際に形作っていけるのは、大地を相手に仕事をし、自然の真の美しさを知り、そして大地を大きく動かすことのできる技術ある私たち建設業のほかにはありません。
そして地方にはその使命に気づき、すでに実践しているトップランナーの皆様がたくさんいます。
今回のフォーラムでは、そんな使命感のもと、農業、自然との共生、地域コミュニティー、リサイクル、観光、森林資源、自然エネルギー、有機リサイクル、環境共生、など様々な観点からすでに走り始めている建設トップランナーに全国から集まっていただきます。
そしてここから、未来の世代に残していかなくてはならない社会の実現に向け、全国建設トップランナーの皆様のネットワークを構築し、取り組むべき課題を見いだしていきたいと思います。
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